目次
重要ポイント:権限について
Webサイトのデータをインターネットで公開するには、手元のWindowsパソコンにあるデータを、Rocky Linuxの公開フォルダ(/var/www/html)に配置する必要があります。
⚠️ つまづきやすい最重要ポイント
Linuxのセキュリティ上、Windowsから通信ソフトを使って直接 /var/www/html にファイルを書き込むことはできません(Permission Denied エラーになります)。そのため、以下の「2段階の手順」を踏むのが基本ルールです。
- 転送:Windows 11から、Linuxの「自分のホームフォルダ(
/home/ユーザー名)」へデータを転送する。 - 移動:Linuxの黒い画面(SSH/TeraTermなど)でコマンドを打ち、ホームフォルダから「Web公開フォルダ(
/var/www/html)」へ移動させる。
これを踏まえて、実際の作業を進めていきましょう。
準備編:推奨アプリ「WinSCP」の導入
Windows 11の画面を左右に分割し、「左側がWindows、右側がLinux」というようにマウスのドラッグ&ドロップで簡単にファイル転送ができる「WinSCP(ウィンエスシーピー)」という無料ソフトを使用するのが圧倒的に推奨です。
公式サイト(https://winscp.net/eng/download.php)へアクセスし、緑色の「DOWNLOAD WINSCP」ボタンからダウンロードし、インストールします。
手順編:WinSCPを使ったデータ転送と公開
WinSCPでRocky Linuxに接続する
WinSCPを起動すると「ログイン」画面が表示されます。以下のように入力します。
| 転送プロトコル | SFTP(デフォルトのままでOK) |
|---|---|
| ホスト名 | サーバーのIPアドレス、またはドメイン(例:your-domain.mydns.jp) |
| ポート番号 | 22(デフォルトのままでOK) |
| ユーザー名 | Rocky Linuxにログインする時のユーザー名(例:rockyなど、ご自身の環境のユーザー名) |
| パスワード | 上記ユーザーのパスワード |
「ログイン」ボタンをクリックします。(初回接続時は警告が出ますが「はい」で進みます)
ファイルを転送する(アップロード)
接続が成功すると、画面が左右に分かれます。
| 左側 | あなたのWindows 11のパソコンの中身 |
|---|---|
| 右側 | Rocky Linuxのサーバーの中身(最初は /home/ユーザー名 が表示されています) |
- 左側の画面で、作成したWebサイトのデータ(
index.htmlなど)があるフォルダを開きます。 - 転送したいファイルを選択し、左から右へドラッグ&ドロップします。
※これでLinuxのホームフォルダへの転送が完了しました。
Linuxの公開フォルダへ移動させる(コマンド操作)
次に、TeraTermなどのSSH接続ソフト(またはWindowsのコマンドプロンプトからssh ユーザー名@サーバーIP)で、Rocky Linuxの黒い画面にログインします。以下のコマンドを順番に実行し、ファイルを移動させてWeb公開設定を行います。
# 例:ホームフォルダにある index.html を /var/www/html へ移動する
sudo mv ~/index.html /var/www/html/
sudo chown apache:apache /var/www/html/index.html
sudo chcon -t httpd_sys_content_t /var/www/html/index.html
ブラウザで確認
Windowsのブラウザ(ChromeやEdgeなど)を開き、https://your-domain.mydns.jp(ご自身のドメイン)にアクセスして、自分が作成したWebページが表示されれば大成功です!
(おまけ)Windows 11標準機能(コマンド)を使う方法
専用アプリ(WinSCP)をインストールしたくない場合や、黒い画面(コマンド操作)に慣れたい場合は、Windows 11に標準搭載されている「コマンドプロンプト」または「PowerShell」を使って転送することも可能です。
- Windowsのスタートボタンを右クリックし、「ターミナル」または「コマンドプロンプト」を開きます。
- 以下の
scpコマンドを実行して、ファイルを転送します。
scp [Windows側のファイルパス] [Linuxユーザー名]@[サーバーIPまたはドメイン]:~/
scp C:\Users\あなたのWindowsユーザー名\Desktop\index.html rocky@your-domain.mydns.jp:~/
※実行するとパスワードを聞かれるので、Linuxユーザー(rocky等)のパスワードを入力します。
転送後の仕上げ
転送が完了したら、TeraTern等でサーバーにログインし、前述の「STEP 3:公開フォルダへ移動させる(コマンド操作)」を全く同じように実行してください。
最終チェックリスト
- Windows側からLinuxのホームフォルダへファイルを転送できた
sudo mvで/var/www/htmlへ移動できたchown apache:apacheで所有者を変更したchcon -t httpd_sys_content_tでSELinuxラベルを付与した- ブラウザで自分のドメインにアクセスし、ページが表示された